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はまねこ&チー MGぐるぐる日記

2歳目前に小児MGを発症した娘と4歳から吃音の息子、その家族の日々です

祈る、ということ

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△デニスバンクス氏。80歳を超えていますが、超☆ナイスガイです^_^!

私の実家には、ドキュメント映画(「Canta!Timor」)を監督した妹の関係で、色んな人が寄ってくれます。去年の夏、まだチーが発症する前に、ネイティブアメリカンのデニス・バンクスさんが遊びに来てくれました。その時に会ったご縁で、チーが発症した時に妹が連絡を取ってくれて、ネイティブアメリカンの正式な祈りの場にチーの写真を立てた席を作り、皆さんでチーを取り巻く魂の平安についての祈りを捧げて下さったそうです。

 

先日、そのデニスさんが来日の移動中に実家に少し寄れるというので、チーの顔を見せるために実家に帰って来ました。久しぶりの再会でしたがとても喜んで下さって、すぐににこやかなハグ…今回もチーと生まれて来た子供達(妹の所と、お友達の所、チーを含めて3人の小さい子供が参加していました)の為に、歌をプレゼントして下さいました。

 

私はネイティブアメリカンの方々の歴史については不勉強で…詳しいお話は知らないのですが、デニスさんは生きる伝説と言われるすごーいお方だそうです(全然偉ぶっていない穏やかなおじいさまですが…)。こんな素人の私が考えるだけでもとってもシビアで生き抜くだけでも壮絶な人生だったと思うのですが、そこに刻まれているのは恨みや復讐心ではなく、これから生きる小さい人々への敬意と、生きとし生けるもの(もちろん自然界、動物界全て含めて)の魂の平安を求める気持ちです。

 

特に、ネイティブアメリカンの方々は世界中の原発原子力)に関してずっと昔から心配して警告を繰り返していたそうです。人間の手には負えないぞ、絶対にコントロール出来ないから、手を出してはいかん…と。ネイティブアメリカンの社会ではウランのある場所は昔から掘り返さない為に聖地とされていたそうです。東日本の震災についても本当に心を傷めていて(いや、日本の政治家の方々よりずっと!)、ご高齢の長旅…無理を押して日本にいらっしゃったのも、祈りの旅をなさる為でした。

 

祈る…って、とっても曖昧で、それ自体に劇薬のような効き目はありませんし、チーの病気を治してくれるとか、そういうものではありません。でも、心を込めて誰かの人生に寄り添う、見返りを全く望まないその姿勢は、見えない誰かの人生を優しく照らす事を教えてくれました。そういう姿を目の当たりにして、温かくて大きな手にハグされながら瞳を覗き込まれると、恥ずかしい生き方をしちゃいかんなーと背筋が伸びます。

 

背負った運命を恨まず、周りを妬まず、誇りを失くさず。チーが年頃になって病気で悩んだら、祈ってくれた遠い地の彼の事、大きな温かな手と優しい瞳について、もう一度話す時がくるかもしれません。寛解するかどうなるか、出来る限りの治療をしながら共に行くしかない以上、そこでどれだけ自分なりの豊かな人生を歩めるかは、チーの器にかかっています。そして、その器を大きくゆったりしたものに育てる事こそが、親や周りに出来る仕事なんでしょうね。

 

病気になってこそ、彼女の生きる力の強さを知った気がしますし、かえって私の方が育てられたように思います。ドタバタの毎日で日々のありがたさを忘れそうになったら、デニスバンクスさんがいつでも心に現れてくれるようで、心強いです^_^。不思議な縁に心から感謝…!