はまねこ&チー MGぐるぐる日記

2歳目前に小児MGを発症した娘と4歳から吃音の息子、その家族の日々です

母からもらった名言(笑)の話

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△小さい秋、見つけた!

こちらは前回の記事の続編です^_^。

赤裸々会(「ママの思春期を赤裸々に語ろう!」…を勝手に略した)の時に、皆さんの母親との印象深いケンカについてお聞きした所、意外にも成人してから思い切りケンカした…という方が多くて驚きました。中には名古屋から九州まで里帰りしてたのに「帰って…!」と言ったツワモノのお母さまも(笑)。

女の子は小さな頃から空気を読もうとする所があるので、お母さんに楯突かずに大きくなる子も多いのかな。反抗期に悩んでたママも「反抗するなら、今してくれた方が良いのかも…!」なーんて、心を軽くしてました^_^。

さて、そんな中異彩を放ったのは、自慢じゃないですが、私と車中で大ゲンカした母が、私に浴びせた名言「おまえなぁ!自分ばっかり正しそうな顔しやがって!!」でした(笑)。

この名言が生まれたのはこういう訳なんです。

それは忘れもしない高校一年の頃です。前の記事で書いたように、私は中学で勉強を放棄して「手に職を付けなくては」とデザイン科に入学しました。それは別に自分でそうしたくてしたので、誰とも比べる気もなく、新しい環境にワクワクしながら通学していました。

ところが、進学校に行った友人に会うと「はぁー。あんたは良いよね、好きな事ばっかしてさ。勉強もないんでしょ?めちゃ楽じゃん」とか、そんな事ばかり言ってきます。始めは「まぁねー」と合わせてるのですが、しつこいのでそのうちイライラして来て「自分で選んだんでしょ!じゃ、それでいいじゃんか!」なんて冷たい言葉を浴びせてしまい、ちょっと落ち込んでいました。

車中でその話をしていたんです。そしたら母が「進学校からの方が色んな道が開ける」と言うので、常々感じていた疑問をぶつけました。「大人はそう言うけどさ。私がトップクラスの成績なら、高校からデザイン科行くって言ったら、とりあえず高校は進学校行って、それから考えろって反対するよね?」…ここで何と母が返したのか残念ながら覚えていません。

うちの兄は小さい頃から私と一緒に絵を描いて遊んでいたのですが、勉強が出来て進学校に行きました。私の宿題のクロッキーを見ながら「これが宿題なの?…面白そうだね」とよく話していて、私にとってはそれもあったんだと思います。

「勉強出来たら道が増えるって言うけどさ。進学校の中からどのランクを選ぶのか決めるだけじゃん。校風が気に入った!とかって、ランクがすごく下の学校は選ばないでしょ?結局そこでしか選べないなら自由だとは思わないな」…いや、反抗しているつもりじゃなくて、勉強からドロップアウトした私がいつも違和感を覚える大人の言葉に、納得のいく理由が欲しかったんだと思います^_^;。

そんなやり取りに、母が激怒して、上の名言「自分ばっかり正しそうな顔しやがって!」が飛び出したのでした。結局車で20分くらいかかる所で降ろされ、「思ってる事言えっていうクセに、違う意見だったら怒ってくるんだもんな!あれじゃ話にならん!」と、怒りに震えながら歩いて帰ったのを覚えています(笑)。

今の私もあの頃とほぼ同じ意見ですが(大人になったらああ思うのか…とも考えたのですが、そうでもなかった…笑)、母の考え方も一理あるとは思えます。ただ、他の道を選んだ人にあーだこーだ言わないで欲しいだけで^_^;。

進学校に通った友人が「あんたの学校、楽しそうだね。こっちはなかなかついて行くのが大変だよ!もう少し考えて進路決めたら良かったな」という話をして来たならまだいいんです。こっちは勉強を放棄して、後がない状態で(いや、自分が悪いんですが…笑)必死で考えて選んだ道なんです。楽で良いよね〜、って言われるとちょっと腹が立ちますよね!

今なら「ハハハ、いいだろー?あんたも来るか?」なんて笑って返せると思うのですが、青春時代はそういうことにイヤに潔癖で^_^;。

そんなこんなで戴いた名言ですが、私の人生の中で折に触れて思い出しています。私には人にそう思わせる何かがあるんだ…と自覚して、足元を確認する時が多々あって。今は(嫌味じゃなくて)大切な言葉になりました(笑)。

自慢じゃないですが、私は噴火型の人を物凄ーく怒らせる時があるのです。うちの娘もそうなんですが、自分が後ろめたければ後ろめたい程、先に噛み付いてやる!と言わんばかりにキレてくるんですよねー^_^;。多分、私の冷静な態度に腹が立つんだと思うのですが、こちらの都合を言わせて貰えば、これも性分なので許して欲しい所です。

しかし、あの言葉を有り難く思う日が来るなんて、車から降ろされた当時は知る由もなく…ただただ「くそっ!道が多いかどうかなんて知るか!みんな好きに生きて、人に文句言うな!」なんてプンスカしていたのですが。

今自分が大人になって、多様性を認めることの大切さをしみじみ感じています。それぞれが納得いくまで考えて、誰のせいでもなく歩いて行けるなら、色んな道があっていいんじゃないかな、と。勉強しなかったことに後悔はないけど、勉強が楽しかったら学校生活が変わったかもしれないな、とも思います。勉強して来た人を否定する気もさらさらなくて、ただただ道が違っていただけで。

願わくば、世の中の子供たちには、勉強にロマンを感じて楽しめるような先生や本にどんどん出会って欲しいですね^_^。