はまねこ&チー MGぐるぐる日記

2歳目前に小児MGを発症した娘と4歳から吃音の息子、その家族の日々です

息子と暮らせば… 〜違いを楽しめる…か??〜

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△夕陽に向かって走ってったら、戻ってこなさそうな男子たち…。

 

さて、これは以前に「ママの思春期を赤裸々に語ろう!」で女子育てについてを話し合った、続編の「子育て大変?シェア企画 〜男子育てのハテナに迫る…!?〜もう少し怒らないで子育てしたいなぁ〜」のまとめです。

 

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男子育てのための女子会でしたが、特別ゲスト(?笑)で妹の旦那さんのミュージシャン・サダムさんにご参加いただき、世の中の男子の気持ちを代弁してもらいました。これがとっても良くて、女子だけの価値観ではなく、全然違う所から新しい風が吹いたような新鮮さがありました^^(サダムさん、ありがとう♪)。

 

とりあえず、(我が家の場合ですが…笑)息子には全然話が通じていない時が多々あります。言葉を投げても投げてもハートに届かない…と言うか。これについては皆さん多いに頷いていたので、男子あるあるなんでしょうねー^^。

 

サダムさん曰く、これに関しては諦めた方がいいそうです(なんと…笑!)。100投げて1当たれば良い方だそうで…でも社会生活のためには諦めず投げ続ける事も大切だ、と皆で言い合いました。


起きなさーい!から始まり、時間通りに準備をしろとか、忘れ物は無いかとか…世の中の大半の女子よりも、きっと多くの小言が男子にぶつけられていると思います。でも聞きたくない事は頭に入らないらしいので、ママの小言というのは、言うなれば「ママはこう思う宣言」のようなものだと考えた方が気楽で良さそうですね^_^。

 

いや、男子の中にも言う事がちゃんと届く子もいると思いますし、女子の中にも届き難い子もいるでしょう。ただ、我が家の場合は上の娘は「ザ・女子」というタイプで、息子はいわゆる「ザ・男子」なんです。表も裏も無く、どこでもおバカで、誰にどう思われるかに全然関心がありません(も少し気にしてもらって良いのですが…笑)。


さて、男子育ての極意(大げさ!)と言えば、ズバリ「違いを認めて楽しむこと」でしょう。女の子は楽で良いわよねー!なんて巷の声も多いですが、私は息子を産んだことで、自分が世の中に対してすごく寛容になったと感じています。どんな威張りくさったおじさんだって、女子からしか産まれてないという事実は、何だか微笑ましいような気分になるものです。


これは私の経験上ですが、男子に嫌味は通用しませんー^_^;。遠回しに言って本人に気付かせよう、という親心は残念ながら的を外すことが多いようです。あ、こりゃ旦那様にも言えますね!盛大なため息をつきながら「あーあ、今日は疲れた!まだ洗濯物も取り込まなくちゃいけないし、食器も洗ってないし…」と呟いても、「あ、俺やろうか?」と素早く反応出来るのは10人に1人いるかどうか…笑。


我が家の場合はこうです。

私「洗濯物取り込みと食器洗い!今ならお好きな方を選べまーす。さぁどうする!?」

パ「えーっ!?」

私「さぁ、さぁ、さぁ!」

パ「…じゃあ、取り込むわ」

私「ラッキー!よろしく」


と言うように、私の疲れに気付かない事を確認して腹を立てるより、さっさと頼んじゃいます。「お願い、手伝って!」という結論を先に出してから「今日ちょっと疲れちゃって。助かるわ」と言われた方が動きやすいと思うのです。ものすごーくマイペースなパパとの暮らしで散々イライラしてからハッと気付いて楽になりました☆


「うるさい!」と言うより「声のボリューム1でよろしく」と、そうして欲しい事を先に伝えた方が分かりやすいようです。「お行儀が悪い!」を「背中をピシッとカッコ良くして」に。「何で服を脱ぎ散らかすの!」を「上着をハンガーにかけて」に。これで言う方のイライラもずいぶん減るんじゃないかしら…^_^。


それから、サダムさんが声を大にして伝えていたのは「男子にとってのちょっと年上のお兄さん」の存在の大切さでした。私も常々考えていた事ですが、カッコイイこと=美学、みたいなものが男子には大切だと思うのです。叔父でも従兄弟でも習い事のコーチでもいいですが、出来たらお父さんじゃない方がいいかなー。家以外にカッコイイと思える人がいるのが大切だというか…。リアルな実体がないままに、ネットや見かけなどで手軽な(?)かっこよさを手に入れてしまうのは危ういなぁ、と。

 

男の子の事を考える時、いつも川崎の悲しい事件を思い出します。初めはカッコイイと思った所から始まったんじゃないかな…って。自分のアイデンティティがしっかりしていない男の子達にとって、力を示すために、いじめる相手を見つけるというのはとても効果的だと…残念ながら思います。そういう分かりやすいパワーバランスを持ちがちだと思うのです。


「うわ、年下従えて何してんのおまえ!…かっこ悪いから止めとけよ」と、彼が尊敬できるカッコイイ人が止めてくれたら(いや、気になる女子でもいいのか、この場合…)などと、加害者を止める何か、ハートを動かす何かがなかったのか、あの時も相当ぐるぐる考えました。


話が脱線してしまいましたが、少々見た目は悪くても、大人には伝わりにくくても、根底に優しさのある格好良さに出会うことがとても大切だと思うのです。それは親が提供出来るものでもないので、本人の出会う力が必要なのでしょう。でも、周りの大人が色んな価値観を持った自由な生き方を見せて行くのは大きなヒントになると思います。


男子育ては、今すぐ伝わらない事ばかりな気がします。遠く遠く投げた石が水面に水紋を広げるように、子供時代は彼らがいつか見た目じゃない格好良さを身につけて行くための長い助走なのかもしれません。ママが1人で抱え込むには彼らのエネルギーは大き過ぎます。こりゃ手に負えんわ、ヘルプが必要なんだ、と腹をくくった方が楽になれるかもしれませんね。


それから、長い時間を割いて話し合われたのが「遊び」について。外で冒険しながら五感を使って遊ぶこと、そこから学ぶことの大切さ、そこに熱い思いを持った参加者のママも多かったのですが、今の社会事情で外遊びの難しさに皆頭を抱えていました。


何しろ都会の子育ては、どこもかしこも誰かの土地です。秘密基地ひとつ自由に作れないし、ボール遊びは禁止の嵐、家の前は車の走る道路なので、ドアから元気に飛び出す前に、まずは右・左です…笑。これじゃ、無駄なエネルギーの有り余った男子を虫カゴで飼ってるようなもんですよねー。これについては解決法が出ず、大人たちが真剣に(商売じゃなく、笑)子供の遊びについて考えないといけないね、と、答えの出ない宿題になりました。


でも、チーの入院時に病室で子供達を見て痛感しましたが、子供たちは元々は楽しむ達人なんです。どんな場所でも遊びは生み出せる、時代を嘆いてもすぐには変わらないので、想像力と自由さを失くさずに、大いに子供時代を楽しんで欲しいなーと願います。


あ、そうそう!これは余談ですが、男子育て中のママは、サッパリして見えても大抵は息子を溺愛してるものなので、もしもの時の対応には注意が必要ですよー!忙し過ぎるパパに代わって恋人みたくなる親子も多いそうです…くわばら、くわばら…笑。