はまねこ&チー MGぐるぐる日記

2歳目前に小児MGを発症した娘と4歳から吃音の息子、その家族の日々です

どーもどもっちゃって13 〜新学期とオープン化について思うこと〜

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△「こ、このはな、か、かわいいっ!バアバに、な、名前教えてもらおっ!」…のニイニのバックでポーズに抜かり無しのチーです^^;。

春になりました。皆さんの周りでも新生活がスタートしているでしょうか?聡悟も学年が上がって2年生になり、懇談会で吃音について先生と話をしてきました。

 

最近の様子は結構落ち着いていて、新しいクラスに緊張している様子も見られません。「嫌な事ある?」と聞いても「別にーなーんもー♬」と含みのない感じ。以前に記事で紹介した言葉教室にも週に1度頑張って通っています。

 

そんな訳で「先生に知っておいて欲しい事ある?」「発表とか本読みで急に当てられたら困る?」と聞いても「ううん、大丈夫。こ、答えれてるよ、おれ」と、本人それほど気に病んだ様子は見られません。ただ、それで吃音が出ていないか…と言うと、それとこれとは別問題で、連発こそ見られないものの言い出しにはまた引き延ばしが出ています^^;。

 

私の中の手出しのラインは、ずばり、本人が困っているかどうか…です^^。初めはクラスのママに吃音について説明するための内容など考えていたのですが、今回は先生にだけ簡単な資料とこのブログの紹介をして、それで済ませました。また本人の様子から必要性を感じたら、その時点で相談させてもらおうと思っています。

 

そして治療に関しては、つばさ吃音相談室に週1度頑張って通っています。家での練習はまるでやらない彼ですが、先生と一対一で行う練習は真剣にやっているようなので、このまま通いながら様子を見たいと思います。「まだ遊びたい!」と行く時に言うことはありますが、言葉教室自体が嫌だとは言った事がないので、自分なりに頑張る場所にしているのでしょうね^^。

 

言葉の教室はもちろん吃音の改善が目的なのですが、それ以外に「親以外の大人と関わる社会の窓を開けておく」という役割もあります。吃音について本人が自分の問題として理解し、困った時の話が出来る大人が親や学校以外にいる。真摯な姿勢で吃音と向き合っている大人も存在している…と肌で感じるのは、今後の彼にとっても社会を信じる大切な一歩になるでしょう。

 

吃音のオープン化について、私も初めの頃には迷いもありました。主に親の立場で気になるのは

 

・気にして悪化するのではないか?

・このまま様子を見ていたら治って行くんじゃないか?

 

だと思います。ただ、私は結果としてオープンにして良かったです。何より、一年生になった本人に吃音という症状について説明した時の「そっか、そうだったのか…!」とホッとした顔をいつも思い出すのです。(ちょうど昨年の今頃、下の記事を書きました)

 

hamaneko13.hatenablog.com

 

もし吃音についてちゃんと話さずにいたら、本人が気付くのは周りからの真似やからかい、「○○君はどうしてそんな変な喋り方なの?」という素朴な疑問がスタートになるかもしれません。それについて話してくれたら良いですが、親が気にしていないと思っていたら心配かけたくなくて黙っていただけ…というケースもあるでしょう。思ったように言葉が出ないという、取り留めない不安をどうやって理解すればいいのか戸惑ったんじゃないかな、と思います。

 

吃音について悩む時(解決になるかならないかは別として)家庭でそれを話題に出来なかったら辛いんじゃないかなぁ。このブログでもいつも答えも出ずぐるぐる悩んでばかりですが、一緒に悩めるかどうかは大きな違いですよね。もし自分がそうだったとして…と考えるのは、当事者になれない周りの人間として大切な事だと思いますが、もし私だったら教えて欲しいし、正直に話して欲しいです。

その後の対応はそれぞれのお子さんのタイプ次第で、手出し口出しをしてもらって守られる事で安心するお子さんもいらっしゃるでしょうし、家のようになるべく手出しをして欲しくない(かっこ悪いと思っているんですね、多分…笑)お子さんもいらっしゃるでしょう。まずはこっち側が決め込んでしまわないで「どうしたい?」と聞けるといいなーと思います。

さぁ2年生が始まりました。吃音を持った子ども達が、しょっぱい体験もしつつ、傷ついたり傷つけたりしつつ、彼らなりのやり方を見つけて行けるといいなぁ…と願うような気持ちです。

 

そうそう!月9のドラマを「ラブソング」を娘がたまたま観ていてビックリ!主演の女の子が重度の吃音者で、言語聴覚士さんも出て来ます。どうやって描かれるかはまだ未知数ですが、ただ「思ったように言葉が出ない」という、周りからしたら「命に関わる訳じゃなし…ただそれだけの事じゃん?」と軽く扱われるジレンマが伝わるといいなと思います。