はまねこ&チー MGぐるぐる日記

2歳目前に小児MGを発症した娘と4歳から吃音の息子、その家族の日々です

それぞれの死生観

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△実家で子供達が作った鯉のぼり^_^。


何だか大げさなタイトルですが☆、末期の胃癌だったばあちゃんを自宅で介護していた頃からぐるぐる考え続けていた事です。

 
何もない時に、死ぬ事や病気、不慮の事故の話をするのって縁起が悪いと言われちゃうけど…。私は元気な時にこそ、もしもの時にどうして欲しいかを家族で話し合っておきたいと思っています。
 
ほんとにその時が来たら同じ気持ちではいられないかもしれないけど、健康な思考の時の希望を知ってるだけで、もしもの時に周りの葛藤の助けになると思っていて。
 
8年前に亡くなったばあちゃんの癌は、スキルス性の胃癌(患部を切って治療出来るタイプではなく、スポンジのように全体にジワーッと広がった状態…と説明されました)で、発見された時には手の施しようがない状態でした。ギリギリまで元気だったので、家族にとってはまさに青天の霹靂…。
 
そこでまず、告知の有無が出てきます。ばあちゃんの娘(私の母は次女)は三姉妹揃って、告知には否定的でした。ガックリと生きる力を落としてしまうんじゃないか…と心配したのです。私たち孫は、どちらかと言うと告知すべきという意見。ばあちゃんはきっと気付くだろう、それに気付いた時に皆が隠してたら、知ってて知らないふりをさせなくちゃならないんじゃないかって…それが心配で。
 
結局、ハッキリと答えが出ないまま、ばあちゃんの方から「わしゃ、癌やろぅ?」と、誰が聞かれたのか、どう答えたのか…。そこから先は記憶が曖昧なのですが、皆の葛藤はよく覚えています。
 
私はもっと若い頃から、なぜか「逝く人の気持ち」みたいなものに共感する事があって、残して行く人の幸せだけを絶対に願ってる…と強く思うのです。以前オーラなどが視える方にお話を伺ったら、どうやら私の魂はものすごい高齢だそうで(笑)。

臓器の提供などについても、使える物は全部使って欲しい…と旦那には伝えてあります。もし身体から魂が出て行って、少し上から見ていたら「鮮度が命…!!急いで運んでーっ!」と願ってるはずだからねって。

ウチの親戚のおじさんで、腎臓が悪くて臓器提供を受けた方がいます。おじさんや家族が何年も何十年も待っていたのを身近で見ているのも大きいかもしれません。

自分の愛する人の臓器提供に関しては、そこまで割り切るのはさすがに難しいはず…。なので、自分としてはこういう希望を持っている…と伝えておくのは大切かな、と思うのです。

ちなみに私は、告知の有無を「必ずしてくれ」と話しましたが、旦那は「俺はどうしよう…聞いたら生きる気力が無くなるかも。もう少し悩ませて…」と言っていました^_^。何が正解かはありませんから、ほんとにそれぞれで良いんですよね。

チーが病気になって、どれだけ望んでも身体は変わってあげられない…という、当たり前過ぎることを痛感しました。もしもの時は突然やって来ます。病める時も健やかなる時も…って、結婚する際に簡単に(?笑)誓いましたが、それって凄い言葉だよなぁ…^_^。

家族がみんな心身ともに健やかなる時、それぞれの人生が順風満帆なる時には、お互い優しくいるのは難しくありません。が、誰かがピンチの時にお互いが相手のためにやれる事を探して、支え合えるかどうかで、何か大切な事を試されるのかもしれませんね。