はまねこ&チー MGぐるぐる日記

2歳目前に小児MGを発症した娘と4歳から吃音の息子、その家族の日々です

毎朝の息子との攻防について 〜息子と暮らせば…番外編〜

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△この寒いのにヘソ出てます…^^;。

 

いきなりですが、我が家の真ん中ボーイは朝に弱いです。どれくらい弱いか…と言うと、何度起こしても全く覚えていないまま二度寝、三度寝は当たり前、起きて準備をしているかと思いきや、おい、おまえ…まさかのベッドーっ?!という毎日です^^;。

 

そんな中、ついに小学校の集合時間に遅れて皆に迷惑をかけ、こっぴどく学校で叱られて帰って来ました(私にもクレーム電話のオマケ付きです…いや、全く平謝りですよー笑)。さて、どうしたものでしょう…今まで小学校に上がってから、怒ってみたり、怒鳴ってみたり、優しく言い聞かせてみたり、放っといてみたり、と様々な事をしてみましたが、残念ながら効果無し(笑)。夜を早めると良いと言っても、ベッドの上で遊んで飛び回り、全く眠る気配無し…>_<。

 

それに可哀想なことに我が家で朝にそこまで弱いのは聡悟だけ…。ここまで来ると体質的なものがあるんだろうなー、と想像は出来ますが、分かる分かる!という程には家族も分かってあげられません。起きられないのは甘えてるからだ、と思われても仕方ない状況です^^;。

 

そこで、私の妹に相談してみました。彼女は生粋の朝弱人間。ずっと同じ部屋で過ごした私にとって心から迷惑な学校生活でした^^。彼女のかけた目覚ましで私が起き、「目覚まし止めて!鳴ってんじゃん!もー、うるさいって!」と起こす毎日。高校時代も車の中でパンをかじりながら母に送ってもらう事もしばしば。

 

そんな彼女が言うには、眠いのに起きる、の優先順位がとても低いんだそうです。しかもその時に取っている失礼な行動(うるさい!起きたって!と逆ギレしながらの二度寝、分かってるーぅ…ムニャムニャという、全く分かっていない受け答えなど)はほとんど覚えていないんだとか!つまり、こちら側がキレて怒鳴って起こそうが、優しく「朝よー♬」…と起こそうが関係ないって事なんですね。あちら側からしてみたら、何回も起こされた記憶がないので、起きてきたらママの機嫌が悪い…ただそれだけの事になってるー!?

 

「みんな眠いんだよ。でも頑張って起きてるんだよ」とか「朝って気持ちいいじゃない?ほら!」などの正論を聞いた所でちっとも胸に響かないし(それは重々承知してるんですって…T_T!)、何もかもが面倒くさい黒ーい毛布のように自分の上にのしかかってくるような重圧感なんだそうです。ギリギリでどうにかなる、という経験を重ねると、まだ起きなくても大丈夫、とダメダメスパイラルに陥ってく…なるほど!

 

解決策として彼女が推したのが「遅刻してもいいから自分で起きさせる」という拍子抜けするようなシンプルなものでした。でもこれって簡単に見えて、なかなか出来ませんよ…だって考えてもみて下さい!一年坊主の息子を寝たいだけ放っておくのは、結構勇気のいる行為です。自分で行ってこい!と1人で登校させる訳に行かないから、チーを連れて私が送らなくてはなりませんし(実はこれが1番面倒だったりします…笑)。

 

でも彼女曰く、ずっと起こされ続ける人生になるか、小学校時代に多少遅刻しようが自分が起きないと誰も頼れないんだ…と実感するか、ここは勝負所だよ!と。で、あなたは毎朝どうして欲しかったの?と聞くと、困るまで放っておいてもらったら良かったかも…と言われて、世話を焼き続けた(しかもそれが大変だった)こちら側としては非常に複雑な気分ですが(笑)、まぁそれこそがリアルな心情なのでしょう^^。

 

朝の息子は、何もかもを人任せにし、人のせいにし、パニクり、動揺したまま自信のない泣きそうな顔で出て行きます。そんな自分を好きになれるわけないですよね。何とかしたい、と自分で思ってるかどうか、お昼に考えた色々な解決策も、朝の眠さの黒い毛布の中に埋もれて引っぱり出せなくなっているのかもしれません。

 

頭が働かなくて、身体の隅々までのエネルギーが完全に枯渇している…普通の人が普通にやっている事が自分には出来ない…それを毎朝繰り返しているんですから、良くないとは分かっているはずです。

 

そして、先日聡悟を向かいに正座させ「明日からママは起こしません宣言」をしました。当然彼は「ひどい!そんなの困る!絶対起きられない!」と泣き出しますが、怒らずにゆっくり話します。「朝から怒るのはママも嫌だし、聡悟も嫌だよね。誰かを寒い中待たせて平気になったら、そのうち当たり前になっちゃうの。それはママすごく嫌だし、そんな男になって欲しくないよ。起こさないってのはママも頑張らないと出来ないよ。起きて来るって信じるって事だからね」

 

でも起こされないと心配で眠れない…と言うので、折衷案として「一度だけ声をかける」としました。一度じゃ困る、とごねるので、まあ譲歩して二度に(笑)。これまでは何回も何回も起こしていたので、二度でも画期的なんです^^;。

 

それからゲーム機を私が管理する事にしました。学校から帰宅したら、やる事をやって全部朝の準備を済ませ、ランドセルと帽子も玄関に、着替まで出したら(何とか起き上がって着替えたら出て行ける状態…笑)、そこでやっとゲーム機を渡すことに。そこらのちゃんと出来るお子さんと違って、これは彼にとってかなりハードルの高い事なんです(笑)。やらなければならない事をやってから遊ぶ…全くの正論で弁解の余地もありませんが、残念ながらいっそ清々しい程に出来ていなく、ランドセルはぽーい!…と放って遊び出す毎日でした。

 

話したその日は、着替をベッドの枕元に置き、寝付くまでに何度も「二回は起こしてくれる?オレ絶対に起きられないから」と確認しながら眠りにつきました。そして朝はなんと!いつも起こされるより早い時間から「ママ!オレの事もう起こした?」と何回も何回も…^^;。そして無事に学校に向かって行きました。少し自信になったようで、いつもより表情が晴れやかだったので、成功体験になったのかもしれないですね。しかし三日坊主では意味がありませんので、しばらくは遅刻したとしてもこれで頑張りたいと思います。

 

本日で3日目。泣き喚いたり、激しい抵抗もしつつ(主に、やるべき事をやっておく…でゴネる。おバカなので、明日の朝やる…とのたまう…笑)、どれだけ夜が遅くなろうが、朝の準備をしないままでは寝かせないようにしています。もちろんこちらはギリギリまで口出しをせず、私も踏ん張って見守っております^^;。これが来週いっぱい続いたら、少し生活に変化が出て来るんじゃないかなー。

 

さて。もし私が上の娘とチーだけを育てていたなら、彼女たちは家での態度はどうあれ、社会生活で誰かの迷惑になるようなことはしでかさなかったと思います。つまり、完全に弁解の余地もなく「ごめんなさいっ!」と私が謝罪しなくてはならないような状況にはならなかっただろうなーと。今回の電話もまぁ謝罪ではありますが、それ以前にも彼には親が謝るしかないような事を幾度かやられています(笑)。

 

自慢じゃないですが、小さい頃から誰かに謝罪したり親に謝らせるような事が皆無だった私にとって、息子育ては驚きの連続です^^;。いわゆる「あそこ、ちょっと親が甘いんじゃない?ウチならこうなる前にちゃんと叱るけどね」と言われても仕方ないような男子を育てるようになるとは…。

 

でも、こうも思うのです。逮捕される若者なんかをテレビで観ていて、私も息子を育ててなかったら「どんな親だ!?」と思ってたかもしれないなぁって。ちゃんと向き合ってたらこんな事にならなかったんじゃない?って。それが突っ込みどころ満載の聡悟のおかげ(?)で、それほど突拍子もないような親じゃなかったんじゃないかな…と少し近くに感じます。

 

一生懸命考えて名前をつけ、可愛らしくも大変なこども時代を一心不乱に駆け抜けたんじゃないかしら。子育てって思うように行かない事がたくさんあるし、怒鳴ったり冷静に注意したり、時には人に頭を下げながら、よそのこどもばかりが良く見えちゃうような、普通の親だったかもしれないなーって。

 

言うことを全然聞かない、いわゆるヤンチャ坊主を育てるのはなかなか気力のいる日々です(笑)。基本言われた反対のことばかりをやる上に、怒られるのも嫌だし、放っとかれると無視された…とすぐに傷つくガラスのハート^^;。ややこしいですが、そうじゃないでしょ?違うでしょ?そっちじゃないでしょ?…と彼ららしさを損なわないままで(過干渉をしないで)の軌道修正をして行く作業は工夫と根気のいるものです。

 

しかもあちらもどうやら軌道修正してくれるのを待ってる所もあるので、悪いだろ?おい、注意するんだろ?的なあまのじゃくループに陥ることも数知れず(笑)。そこから行ったっきり戻り方を見失ってしまうのが、いわゆる非行少年なのかもしれないなぁ、なんて思います。

 

例えば、聡悟の漢字のノートはぐっちゃぐちゃです。ただ、時々キレイに書こうとしている日(それでも字は汚いのですが、書こうという気力を感じる…笑)があって、その日に花丸がもらえてないと、ヤケクソのように次の日はいつも以上に汚く書いているのです。そこでやっと、なるほど…本当はキレイに書いて花丸がもらいたかったんだ、と気付かせてくれる訳です。なりたい自分に近づく為の日々なんだよ、なんて、まだまだ伝わる訳もなく。

 

でも、真ん中ボーイの聡悟がもし扱いやすい良い子だったら、今以上に放ったらかしになっていた事でしょう^^;。彼も必死なんです、きっと(笑)。字を見てあげて、ヒントを出しながら一緒にやれば一生懸命やると分かりました。いつも「みるな!」と言っていたのは、やりたいように出来ないいらだちがあったんですね。

 

しかし、ほんとに子育てって面倒な事がいっぱい…!!それも含めて興味深いなぁ、と少し離れて見られなかったらとてもやってられません。私は、どんな親だ?と知らない人に思われることを気に病むタイプではないですが、追いつめられる人がいるのも理解出来ます。こどもは親の作品ではないし、彼らの失敗は親の失敗ではないんですけどね。許す側の人間として余裕かましてた所から、急に謝罪する側になるのが親になるってことなんでしょうね^^;。