はまねこ&チー MGぐるぐる日記

2歳目前に小児MGを発症した娘と4歳から吃音の息子、その家族の日々です

どーもどもっちゃって4 〜原因よりも治療…について〜

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 △久しぶりにニイニの登場です。

 

 以前の記事はこちら。

ニイニの入学式〜どーも、どもっちゃって〜

どーもどもっちゃって2

どーもどもっちゃって3

 

前回の記事で耳鼻科に通っている所まではお話ししましたが、彼の吃音は良くなるでもなく…現状維持のまま、最近は国語の授業での本読み「おおきなかぶ」で大苦戦してるようです(笑)。それと言うのも、あ、い、う、え、お、は比較的発語が難しいようなんですが、「あまーいあまーいかぶになれ。おおきなおおきなかぶになれ」などと、このお話はとにかくア行が多いんです^^;☆

 

さて、以前の記事でも書いた通り耳鼻科の先生はとてもユニークな方(おじいさま☆)で、彼も気に入って通っていたのですが、少し前に気になる事がありまして…ちょっと足が遠のいてしまいました。

 

その事に触れる前に確認しておきたいのですが、こちらの記事はあくまで私の主観であり、誰の事も批判したり非難するのは本意ではありません。本当はブログに公開するのを迷っていたのですが、途中まで治療の一環として紹介していたので…その責任もあり、重い腰を上げた次第です。

 

ま、前置きが長過ぎますね…^^;!!どうぞ気軽な気持ちでサクサク読んで下さい(笑)。

 

先ほど書いた通り息子の吃音は相変わらずなんですが、家庭訪問にいらっしゃった先生によると、学校では積極的に手を挙げたり発表したり、お友達とも楽しく生活しているらしく、「治る気がしないな…」と静かな声で言っていた時よりは、メンタル的にはいい状態なようです。

 

周りに吃音のままで市民権を得たのかもしれませんね^_^。でも「治したい!」の気持ちは以前よりずっと強くなって来て、それは外部からのからかいではなく、自分がすらすら話せるようになりたい…という理想を持ち始めたという事でしょうね。

 

さて、本題に入ります。いつものように耳鼻科に行くと、いつものoリングの治療の後、ちょっとややこしい(?)辞典のコピーを渡されて、前世のカルマ的な?霊的な心当たり(平たく言えば先祖供養や親不孝などなど…)はないか?…と聞かれました。曰く、吃音を起こす子供は先祖の中に怒りに任せて人の話を遮りまくった人がいる、とか、筋無力症の子供は母親側の大親不孝(←ただの親不孝ではないのです…笑)とか、まぁそんな感じの内容です。

 

そういう世界は目に見えないだけで確かにあるんでしょうし、先生が積み上げて来た実績や想いを否定する気持ちはありません。何か見えない力の作用でどこか身体に影響が出る事もあるのでしょう。先生はきっと我が家のきょうだいを「妹は筋無力症で兄は吃音だとー⁉︎…何とかしてやらにゃならん!」と鼻息が荒くなってしまったのかもしれません^_^;。

 

ただ、病気や症状を安易にそこに繋げてしまったら、今現在治療に向かわざるを得ない患者や家族の気持ちに負担がかかるだけで、治療に関して前進にはならない気がして…正直な言葉を使えば「そう来ちゃったかぁ!」と思ってしまったのです^^;。

 

そもそも「親不孝をしているね!」とか「先祖供養が足りないね!」…と言われて「いいえ、完璧にやってます」と答えられる人がいるんでしょうか?「やましい事はどこにもないか?怒りっぽい人が親戚にいなかったか?」…と言われたら、探せば一人や二人いそうだし(笑)。

 

連綿と続いた命の果てに自分達がいる…そういう意味での先祖の方に対するリスペクトや感謝は当然必要な感覚だと思います。でも、これから私が生きて死んで子供達の先祖になった時、4代5代先の直接会えない未来の人達に墓参りがどうの、有り難がってないからどうの、って…そんな理由で良くない気を飛ばすでしょうか^_^;。

 

それにいつか孝行をしてもらう為に今の子育てをしてる訳じゃないしなぁ…。過去に命を繋げて下さった先祖に恥ずかしくない生き方も大事ですが、私はむしろ未来の子供達に恥ずかしくない選択をしたいんだけどなぁ、なんて思ったり…^_^;。 ただシンプルに、チーの病気やそうごの吃音を受け入れて一緒に悩みながらサポートをする、それが私の大きな仕事だと思っていて、病気を起こした原因よりも今はそちらに気持ちを傾けたいのです。

 

どんな出来事も「心の闇」になるか「出会いや気付きのきっかけ」になるか、本人次第じゃないかと思うし、その方向を間違わないように、遠くから灯台を灯し続けるのが子育てなんじゃないかしら。

 

誤解しないでいただきたいのは、先生にとっては善意からの診察であろう事と、その世界を信じて自己反省をして、結果良くなる方もいらっしゃるかもしれない…という事です。ただ、私がすごくぐるぐる考える、少々ややこしいタチの人間なだけで(笑)。

 

今回も頭から湯気が出るか…ってほど考えましたが、結果「そういうのもあるかもしれんけど、私にとっては今が大事だ…」という所に落ち着きました。

 

次の診察で感想を…と言われたので、どう言ったら伝わるかドキドキして向かいました。私は基本丸腰で生きてますし、先生が信じて来た事を否定したい訳でも対決して論破したい訳でもないのですが、その考えをそのまま受け入れる事は難しい、自分には思う所がある、とは伝えないといかんかなぁーと。まぁ向こうから話題をふってきたら話そう、そうじゃなかったらフェードアウトしよう、と決めて行ったら、完全スルーでしたー^_^;。まぁ、こういう事を考える必要があった時期なのかもしれませんね。

 

難病なんかを発症すると、とかく色々と外野がうるさくなる場合があります(笑)。食べると良いもの、オススメの健康法、宗教の勧誘から高額なサプリメント…それが善意からのアドバイスなら尚更、断るのも一苦労ですよね。どうかそのようなアドバイスをされる方は、今、患者や家族が病気や治療を受け入れながら、日常を生きる事に四苦八苦しているのをご理解頂きたいのです。せっかく良い事教えてあげたのに!あれをしたら病気なんて治っちゃうのに!…とは思わないで下さいませ^^。魔法のような物に縋り付きたいのは山々ですが、本当にそれを選ぶべきなのか、本人や家族がじっくりと向き合う時間はどうしても必要なのです。

 

私には見えないものを見るような大きな力はないけど、我が家の吃音と筋無力症の子供達が、誰かと自分を比べて妬んだり、心の闇じゃー!なんて騒いだりしないで、のびのび育って行く為の手伝いや応援の責任はあります。 親が出来るのなんてそんなもんだと思うんです^^。

 

そして、吃音に関しては次なるステップに進むつもりです。吃音の専門施設に相談に行く予定で、もし息子に合うなら少し通ってみようかな…と。先日予約の電話をしてみましたが、とっても心のこもった熱のある応対をしていただき、会う前から私も楽しみです。他の2人を実家に預かってもらって、その間は私と息子の2人の時間にしたいなーと思っています。いつも協力してもらって実家には感謝、感謝です^^。

 

もちろん耳鼻科と決別をした訳ではないので、本人から「行きたい」と希望が出たらいつでも受診するつもりです。いつもオープンをモットーにしている私ですが、今回の事は子供達には内緒にしてあります。彼らと先生との信頼関係は今回の私の考えとは関係のない話ですからね^^。

 

吃音も情報が少ないので、こちらでまた専門施設については報告させてもらいますね。今回はいつもになく歯切れの悪い記事で申し訳ないです…この記事が誰も傷つける事がありませんよう願っています。