ニイニのお勉強ぐるぐる 〜グレーゾーン5年生、どう頑張る?〜
△オレはあいつ、好きだぞ…の茶々丸
とても久しぶりの更新になりました。急に寒くなりましたが皆さんお元気でしょうか。
チーはこの季節はやっぱりちょっと全体的にパワーがダウンします。フワーッとしたまぶたの厚みがあるので、久々に鍼灸院に通い始めました。
今までの経験上、この季節の不調がもたらす再燃は結構長引いて厄介なのです…^^;。
本格的な下垂が始まる前の予防として、しばらくは週2回頑張って通おうと思います!そして、月1度の定期検診での減薬も念のため見送りました…>_<。焦らず、焦らず、と言い聞かせています。
-----------
さて、話変わって。今日はグレーゾーンだと診断されている5年生の息子のお勉強について考えてみます。
…と言うのも、算数と漢字の壊滅的な理解度について色々と考えざるを得ない状況もあり、発達指導の先生と面談を繰り返しているんです。
その昔、私が遠くに捨て去った「お勉強」!!今になってここまで真剣に向き合うことになるとは〜(笑)!置いてきた宿題にもう一度取り組むような気持ち?…本当に人生って興味深いです〜。
前置きが長くなりましたが、この記事で全国の子どものお勉強について悩んでいる保護者の皆さんの気持ちが少し楽になればいいな、と思います。
以前こちらの記事でwisc4を受けたことを書きました。
ニイニがwiscを受けたこと 〜自分の取説を持つ、ということ〜 - はまねこ&チー MGぐるぐる日記
ここで書いている通り、息子は脳のワーキングメモリーの数値が低いので、教えてもらったことをその場で「理解」までは出来ても、「覚えて→応用」が難しいです。
でも皆さん、思い出してください。勉強って「覚えて応用」の連続ですよねぇ(笑)。残念ながらその場で分かっても、テストで覚えていなかったら仕方ないんです。
そこで、発達の先生からのアドバイス。
・出来ない問題の「どの部分から難しくなったか」を一緒に考える。
うちの場合は、文章題になった時「何を聞かれているか」を理解するのが難しいので、出てくる数字と「合わせて」とか「残りは」というキーワードに赤鉛筆で丸をつける。
どうも、文章題が4行くらいある…ただそれだけでうんざりしていたようです(笑)。「やってみる→やったら出来た」の成功体験の反復が大切だと説明を受けました。
そもそも一斉授業では理解が難しいので、学校で一度で出来なくてもそこまで心配しなくていいそうです。家でゆっくり復習して理解することで安心するとのこと。
また、感覚理解の方がしやすいので、簡単に絵や図を描いてみる(それに集中してしまう可能性大なので、あくまで適当に…笑)のも効果があるそうです。
・1単元だけでも、自分で理解したという実感を得る。
分数・少数・平均など、教科書を見ると単元に分かれています。その中でまだ理解出来そうと思える単元に絞って勉強して、ここは完全に分かった!…と自信を持つ。
子どもによって、文章題になると難しいけど計算だけは得意な子、平均などの意味を理解するのは得意な子、などそれぞれだそうです。
うちの場合は、人文字の単元に興味を示したので、自分の名前や家族の名前など、いろんな文字で考えてみたりして楽しみました。そこは自信を持って出来たと思います。
大きく「この子は算数が出来ない」と括ってしまうと、科目自体に苦手意識がついてしまいます。お、ここは出来るんだね、ここは少し難しいんだ、なるほどねぇ…と一緒に理解する姿勢を持ってあげたら救われるんじゃないかしら。
・復習より予習
これも先生に教えてもらって「なるほど〜」と感心したのですが、明日やるページを一緒に読んで、内容について話すだけで効果があるそうです。次の日にページを開いた時に「あ、これ知ってる!ママと見た!」と思えるだけでスタート時点で遅れないで済むとのこと。これはたった5分でいいそうですよ!
そういった意味で、勉強に自信のない子ほど、予習をしておくことが大切だと説明されました。
・嫌にならない方法を考える
うちのような特性を持っていると、当然ですが、出来ないことの方が多いです。テストの点数だけを見てしまうと「何やってるの?!ふざけてるの?」と怒れてしまう方もいると思います。
ただ、考えてみてください。分からないテストを受けているのも、ひどい点数もらって帰ってくるのも、本人です。先生から、親から、怒られても怒られても、分かんないものは分かんないわけで…(笑)。勉強に向き合う度に怒られてばかりだったら、それは本当に苦痛な時間になると思います。
なのでまずは「怒っても仕方ない」…ここをしっかりと理解することが必要です。そうじゃなくても、こういう子どもは怒られ怒られ生きているんですからね〜(笑)。
その上で、短い時間で少しの問題を一緒に解く…。今のところ、これが一番息子の嫌にならない方法です。
それぞれのやり方で、嫌にならない方法を工夫しながら、出来ない日があってもストイックになり過ぎず。まずは親がイライラしないで済む方法を取ること。
・問題児になっていかないために…
ふざけて見えますが(いや、当然ふざけてる時もありますが…笑)、本当は困っている事も多いそうです。授業が分からな過ぎる時、言葉のシャワーが滝のように降ってきて、自分の力では全くキャッチ出来なくなるイメージだと説明されました。
そんな場所にずっといると、授業に参加ができなくなり、他の方法で存在をアピールし始める子も多いそう。立ち歩いたり、落書きをしたり、人にちょっかいを出したり‥。みんなが笑ってくれたら嬉しくなっていつまでもふざけてしまったり、とにかく「勉強」以外の方法で目立とうとしてしまう。
そうなると、自分で悪気のないまま授業を妨害してしまい、知らないうちに問題児になっていく典型的なパターンに。…思い当たる子がいるとなんだか悲しいですよね。
うちの息子は「あれだけ授業が分かってないのに、誰の邪魔もせず授業に参加しているなんて、本当に偉いと思いますよ」と褒められました(?)。
結局、何が大切かといえば「成績を上げる」ことではなく、分からないでいても腐らず人と比べず卑屈にならず、学校生活を続けていくメンタルの強さだと説明されました。
それには、順位や点数を付けられ続ける学校生活の中で、いかに自分を「どうせ出来ない、ダメ人間」…と思わないでいられるか。
授業の理解が早く、点数を上手に取れるお子さんなら、褒められる機会も多いでしょう。(どうせ自分なんて)…と思わずに生きるのも、それほど難しくないかもしれません。
ただ、うちのように点数が取れなくて忘れ物の多いタイプは、必然的に怒られる機会の方が多いわけです。スイスイ出来る子の何倍もメンタルを健全に保てないと、闇に落ちる穴ぼこはそこらじゅうにポッカリ開いてる状態です(笑)。危ない、危ない…
お勉強に苦労しているお子さん。言っても言っても出来ない…とイライラしている親御さん。
どうか、お子さんの成長を長い目で見て「何が難しくて何をしてる時が楽しいか」に一緒に向き合ってあげてください。一般的なものさしを一旦置いて、明るい未来をイメージしてください。
そうすれば、その先に待つ社会での自分の可能性にワクワク出来るようになると思います。
うちではいつも「働くって楽しいぞー!好きなこと仕事に出来たらいいよねー」と話しています。また、チーの病気の患者会などで、魅力的な大人の男の人に会う機会があれば、ありがたく参加させてもらっています。
社会は理解してくれないつまらない場所ではない、そう思わせるのは大人達の責任でもありますね!
ちなみに今年長女は受験生😅💧。模試のひとつも受けたことのない私がどう向き合ってるんだか…(笑)。その話もまた今度…