はまねこ&チー MGぐるぐる日記

2歳目前に小児MGを発症した娘と4歳から吃音の息子、その家族の日々です

元気な高齢の方々に自粛してもらう難しさについて 〜平和的な方法を探してみた〜

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△近所を散歩して、小さなレンゲ畑を見つけました^ ^。

 

自粛生活が続いていますが、皆さまお元気でしょうか。

2ヶ月ほどの親子入院を経験した身からすると、これはかなり自由度の高い個室入院だと思ってはどうかと。お風呂もあるし食事も作れる!自分のベッドで手足を伸ばして眠れる!好きなテレビを観て多少大声で笑ってもよし。部屋の中なら動き回れる。

ちなみにこれらは入院中は全て難しいことでした(笑)。個室ならラッキーってなくらいで。大部屋ならさらに自由度は下がります!狭い我が家ですが、もしここが病院の個室なら、入れるのは相当なVIPですからねー^^。

そんなことはさておき…。
今回は親世代の外出を自粛させるにはどうしたらいいか…って内容です。

うちの実家の両親は70代。コロナに感染すると危険な年齢ですが、外を見ていても親世代やその上の方々も…結構元気に動き回っています。マスクの列に並んでいるのも、大型スーパーのレジに並んでいるのも…やっぱりご高齢の方をお見受けします。

はじめは(いくら休校にしたって、これじゃあ意味がないんじゃないの?)と思っていましたが、ちょっと立ち止まって、どうしてかな?と考えてみようと。

そういう我が家も実家の両親が近所のスポーツジムやお花見など、本人たち的には(ちょっとだけ)のお出かけを止めるのに、度々気まずくなってしまっていたようです。そんなご家庭、案外多いんじゃないかしら。

子ども世代から、「あんなに毎日報道されてるのにどうして分かんないの?」とか、「自分だけの問題じゃないんだよ!」とかの正論をぶつけられると、どうしても素直に聞けなくなってしまうのかもしれません。

ちょっと頑固なタイプの高齢の方に話す時、思春期の子どもを相手にしてると思ったらどうでしょう。あやつらは、とかく「偉ぶった正論」や「どうせあんたは聞かないでしょ?」といった決めつけに対して激しいアレルギー反応を示しますよね?

私達が「どうせ気楽な主婦には分からんだろうな!」と言われたらカチンと来るように「老人は全然わかってない」なんて、カテゴリーに一括りに入れられて気分の良い人はいないでしょう。

そんなことをつらつら考えつつ、私がやってみて結構手応えがあったのが「相談作戦」です。あいも変わらず名前が大袈裟ですが(笑)、至ってシンプル。「そんな時どうしたらいいんだろうね?」と聞くんです。

「お友達に相談されたんだけどね。お友達のご両親がコロナ騒動になってからも、元気に遊びに出ちゃうんだって。持病もあるから心配みたいなんだけど、家族がそのことを咎めると喧嘩になっちゃうらしくて。どう言ってあげたら心配な気持ちが伝わると思う?」と。

はじめは「そりゃ喧嘩になるわ!そんなもんそっとしといたったらいいんだわ。うるさいこと言われたら余計に出てくんだから」と言っていましたが、そうだよねー、そうだよなぁ、と相槌を打ちながら聞いていると、「不安なんだよ、ダメなこと分かってんだよ、きっと」との言葉が出てきました。

「不安だけど、考えようと思っても訳わからんし、まぁ老い先も短いし、どうでも良くなるんじゃないか」と。「わがままになって来るんだわなぁ、自分のことだけになって来るんだ」と言うので、「なるほど、そういうことかぁ。ピンとこないんだろうね」と答えると「自分一人がどうなったってどうってことないような気分になるんだわ」と。

「でもさぁ、もしものことがあった時、周りは「あぁ、うるさがられても、もっとちゃんと止めれば良かった!」って一生悔やむと思うんだよね。死に目にも会えないなんてさ、売り言葉に買い言葉で喧嘩してる場合じゃなかった…って」。

「でも、花見とかさ、プールとか、お茶とか、仲間に誘われるんだろうな。心配だと余計に遊んでたいんだわ、きっと」と言うので「元気な体があったらさ。来年「あぁ去年は大騒ぎして家にこもってオーバーだったなぁ!」って笑えるじゃん?でも周りに一人でも被害者が出たら、何年経っても笑って思い出すの難しいよね。来年の約束して元気にそれを果たせばいいよね」と返すと、「まぁそうだわなぁ…」と。

「それに、子どもや孫はもちろんだけど、そういう家族がいない人でも、関わったことのある人に何かしらの後悔を残しちゃうよ。自分だけかかればまだしも、自分は無症状で、止めてくれてた家族に熱が出始めたらさ、悔やんでも悔やみ切れないと思うしね。ちょっとの間、どうして我慢ができんかったんだろう…って。どうしても出かけなきゃならない場所じゃなかったのになぁ…って、きっと思うよ」 と辛抱強く話すと、だんだん気持ちが伝わったようです。

大事なのは相手を責めないこと、正論をぶつけないこと、どうしたらいいのかな?と相談する姿勢、です。他人の相談事としてアドバイスをする立場で聞いているので、自分を客観的に見つめることが出来るのでしょうね。

そうは言っても、一度だけでうまくいくわけではないでしょう。もぅ!こないだ言ったのになんで…!?と思うこともあるかもしれません。こればっかりは、いくら怒ってもしょうがないでしょうから、子どものしつけと同じかもしれないですね(笑)。

でも、なるべくなら怒ったり縛りつけたりするような方法じゃなくて、心配に思う気持ちや感情を言葉で伝えてあげた方がこじれなくて済むように思います。ただ、相手に対して優しい気持ちでいられるのは、こちら側にも余裕がなくてはいけませんが…(笑)。

コロナで一番怖いのは、社会の根底がブワーッと不安に包まれること。不安から来るイライラは何より怖い伝染病です。家庭内にイライラが蔓延しそうになったら、窓を開けてイライラを外に追い出してしまいましょう^^。イメージするだけでも空気が変わる…かもしれませんよー^^。

そうそう。うちではこういう時、結構子ども達に相談します。私の作戦?を話すと「あぁ、それなら最後まで冷静に話が聞けるかもね」と長女。「怒らないで聞いて欲しいよね、心配してるんだから…」と息子。「あの元気な人を家に置いとくのは難しいかもねー」とチー(笑)。

長女と相談して、彼女からのLINEでも思いを伝えました。「スポーツクラブでもコロナの感染が出てるから、心配だから行かないで欲しい。元気だったら、コロナが終わったら皆で海にも行けるし」と。「なるべく行かないようにするわ!」と元気なLINEが帰ってきました…とさ(いや、ここで怒ってはいけません…笑)。

孫たちは心配してるし、どんなことでも喧嘩をして欲しくはないんです。それを知っておいて欲しいなぁ、と思います。